ワインの歴史探訪

イラン編

 

1996年,ワインの歴史が,更新されることとなった。それまで,

発見されたいちばん古いワインは、約5,000年前のトルコのものでした。

しかし、7,000年前のワイン壺が、イラン北部ザグロス山脈のハッジ・フィルズ・テペという村から出土されたのである。

この壺からブドウ特有の成分が検出されました。また、中東地域によくあるテレビンノキの樹脂が検出されたことからも、ワインが自然発酵したのではなく、樹脂を防腐剤として、ワイン造りがなされていたことがわかりました。また、貯蔵用土器は細い首をしたもので、空気中のバクテリアが浸入できないような工夫が、すでにされていたことがわかります。

この壺は、人間がはじめて定住生活を始めるようになった頃のものである。それまで、移動しながら採取したブドウの実を、そのまま自然発酵させることもあったであろう。しかし、中石器から新石器にはいり、農耕・牧畜が始まる頃には、定住生活が始まり、穀物貯蔵用の土器製作も進み、ワインを貯蔵することができるようになり、ブドウ栽培が始まったと考えられている。

 

参考ホームページ

http://www.archaeology.org/9609/newsbriefs/wine.html

http://www.d-n-i.org/news/idw/idw-04.txt

http://knight3.cit.ics.saitama-u.ac.jp/hobbies/miniature/miniature2.html

http://www.jcn18.com/newstand/marks/koshwine.htm